ブログ一覧に戻る

2026-07-20 · 限界一浪一留生

共通テスト英語の時間が足りない——8.5〜9割で安定した僕の応急処置と根治

高2の秋、進研模試の英語偏差値39から音読を始め、2カ月で62、浪人後の全統記述模試では70.5に。大学生になって受け直したTOEICも615点から2カ月で865点まで伸ばした。一浪一留の理系大学生で、今はTOEFL90+を目指して学習中。詳しい経歴と実物の成績

共通テストの英語は、時間が足りない。長文にたどり着くころには残り時間が心細くなっていて、最後は読むというより目を滑らせている——単語も文法も勉強しているのに、模試のたびにこれを繰り返している受験生は多いと思う。

僕もそうだった。高2の秋に英語偏差値39から音読を始めて、2カ月で62まで上げた僕は(この経緯は英語偏差値39から62に上がるまでに書いた)、そこで英語が得意になった気になり、高3の1年間はあまり音読をしなくなった。その1年、共通テスト形式はリーディング・リスニング込みで8〜8.5割。悪くない数字に見えるかもしれない。でも、そこから上積みはなく、時間内に読み終わらないこともあった。

変わったのは浪人してからだ。河合塾の長文テキストをコツコツ音読し続けた年、共通テスト形式は8.5〜9割で安定し、時間内に読み終わらないことがなくなった。この1年の英語の軸は、解き方のテクニックではなく音読だった。変わったのは、読む速さのほうだ。

「共通テスト英語の時間が足りない」の正体は、解く速さではなく読む速さ

時間が足りないとき、まず切り分けたいのは、時間がどこへ消えているかだ。設問に答える工程で迷っているのか。それとも、本文を読む工程が遅いのか。

設問で迷うタイプなら、打ち手は解き方の側にある。ただ、進研模試くらいの帯だと、ボトルネックはたいていその手前にある。速く読めない原因は、単語量よりも「返り読み」——一度文の終わりまで目を通してから、前に戻って日本語の語順で読み直す癖——であることが多い。戻って読み直すロスは、1文ではわずかでも、長文全体に積もると無視できない長さになる。返り読みがなぜ起きるのか、どう読み方を変えるのかは「英語の長文が読めない」原因は返り読みだったに詳しく書いた。

そして、読む速さは当日の工夫では変わらない。時間配分や設問の先読みは、遅さをやりくりして取りこぼしを減らす応急処置としては確かに効く。だが、1文を処理する速さそのものは、テクニックでは動かない。だから打ち手は、すぐ効くが天井のある応急処置と、時間はかかるが読む速さが変わる根治に分かれる。

応急処置

時間を測った演習・設問の先読み・模試の取りこぼし回収

すぐ効く。ただし天井がある

根治

毎日の音読で、前から読む処理を自動化する

時間はかかる。読む速さが変わる

打ち手は2段構え。この記事は両方を順に書く

応急処置——次の模試までの数週間でやること

少し前、マシュマロに「次の共通テスト模試まで20日ほど。いま5割くらいで、6割に持っていきたい」という相談が届いた。他の教科も重くて、英語に時間をかけられていないという。僕が返した内容は、そのまま応急処置の手順になる。

  1. 過去問・予想問題を、時間を測って解く:共通テストは「量とスピード」の勝負だ。5割から6割へ上げる場面で効くのは知識より解き方で、一番伸びしろがあるのは共通テスト形式の演習になる。時間を測らない演習は、この練習にならない
  2. 設問を先に読んで、本文から必要な情報だけ拾う:全文を等しく丁寧に読むのをやめ、設問に目を通してから本文に入る。この練習を入れると、速さと取りこぼしの両方が変わってくる
  3. 目標を「取りこぼしを減らす」に置く:直前期に全部を完璧にはできない。単語をやるなら頻出のものに絞って、赤シートで思い出す練習を高速で回す。文法の深追いはしない
  4. 模試・演習で分からなかった構文と単語を復習する:自分が実際に落とした箇所だけを潰す復習は、効率が飛び抜けていい。これだけは省略しない

20日あれば、5割から6割は十分射程だと僕は答えた。ただ、この4つで動くのは時間の使い方と取りこぼしまでだ。読む速さが同じである限り、どこかで天井が来る。

根治——読む速さそのものは、毎日の音読で変える

Xで「共テ9割はガチで音読ゲー」と書いたことがある。我ながら乱暴なまとめ方だとは思う。ただ、実感としては誇張ではなかった。僕の共通テストの点数と読む速さが動いたのは、解き方を工夫した時期ではなく、音読をしていた時期だからだ。浪人の1年は河合塾の長文テキストの音読を続け、共通テストレベルの文章は、それで仕上がっていった。逆に、音読から離れていた高3の1年間だけ、数字が横ばいのままだった。

なぜ音読で速くなるのか。返り読みは、英文をいったん日本語の語順に組み替えてから理解しようとするから起きる。一度意味を理解し終えた英文を、前から順に、意味を取りながら繰り返し声に出していると、組み替えを待たずに、かたまりごとに意味を取って前へ進む読み方が、練習した分だけ勝手に出るようになっていった——少なくとも僕はそうだった。読む速さを上げるとは、目を速く動かすことではなく、戻らずに読める文を増やすことだ。教材の選び方から復習の間隔までの具体的な手順は、英語音読の正しいやり方——39→62の僕のスラッシュ音読7ステップにまとめた。

Xにはもう一つ、こうも書いた。「速読したい人はマジで音読が大事。時間内に読み終わらないと詰む」。根治と呼ぶからには、時間はかかる。僕の場合も、読む速さの変化を数字で確認できたのは月単位だった。だからこそ、本番まで数カ月あるなら、応急処置で目先の点を拾いながら、根治に回す時間を今日から確保しておくのがいちばん堅いと僕は考えている。

応急処置(形式演習)根治(音読)
変えるもの時間の使い方と取りこぼし読む速さそのもの
効くまでの時間短い(20日で5割→6割は射程)じわじわ(僕は浪人の1年で安定した)
中身時間を測った演習・設問の先読み・演習の復習意味を理解した英文を前から繰り返し読む
時間不足への2段構え。どちらかではなく、並行して進める

よくある失敗

一つ目は、テクニックに根治を期待することだ。先読みと時間配分を磨けば磨くほど点が伸びる気がするが、それらは遅さをやりくりする技術であって、遅さを治す技術ではない。読む速さが変わらない限り、配分できる時間の総量は同じで、どこかで頭打ちになる。

二つ目は、その逆で、直前期に知識の総ざらいへ戻ることだ。不安になると、単語帳の1ページ目や文法の網羅的な復習に手が伸びる。気持ちは分かる。ただ、短い期間で点を動かすのは演習と、演習で落とした箇所の復習のほうだ。知識は「全部」ではなく、「頻出」と「自分が落とした穴」に絞る。

三つ目は、模試を解きっぱなしにすることだ。時間が足りなかったという結果だけ持ち帰って、分からなかった構文と単語を放置すると、次も同じ場所で止まる。それに、解き終わった模試の長文は、内容を確認し終えた英文——つまり音読の教材として、そのまま使える。応急処置の演習と根治の音読は、同じ1回分の模試から両方取れる。拾い直した単語の覚え方は英単語が覚えられないのは能力じゃない——僕は2000語1冊で通したに書いた。

Script Flowでの実践——共通テストの教材で演習と音読を回す

この2段構えは、教材の準備でつまずきやすい。演習用の問題と、音読用の英文と、答え合わせの解説を毎回そろえるのは、それ自体が時間を食うからだ。Script Flowは、英文を貼るか写真で撮ると、AIが約60秒で教材にしてくれるアプリで、この準備を肩代わりする。

根治の側には、共通テスト用のプリセット教材が入っている。教材選びで止まらずに、今日から共通テストレベルの英文で音読を始められる。応急処置の側は、問題集の生成だ。教材にした英文から、読解・語彙・文法・空所補充・リスニングの試験形式の問題集をAIが作り、解説には根拠がつく。時間を測って解き、落とした問題の理由を確認し、その英文をそのまま音読に回す——この記事に書いた流れが、1つの教材の中で一周する。

Script Flowの教材画面。英文と日本語訳が並び、音読の回数が記録されている
教材の実画面。対訳つきの英文で音読を回し、回数が記録されていく

登録不要・無料で今すぐ試せる。まずは次の模試の日付を確かめて、今日の分の演習1回と音読1本を決めるところから始めてみてほしい。

まずは無料で、Script Flowを試してみる

無料ではじめる

もう少し詳しく知りたい方はアプリの紹介ページ

関連記事